実際の燃焼実験を動画でご覧ください
不燃材とは
不燃性能に関して国が定める技術的基準に適合し国土交通大臣の認定を受けたもの。通常の火災による火熱が加えられた場合に加熱開始後20分間燃焼せず、変形・溶融など防火上有害な損傷を生じず、避難上有害な煙やガスを発生しない不燃性能が求められます。
準不燃材とは
建築基準法で定められた不燃材料に準じた性能を持つ材料。たとえば、木毛セメント板や石膏ボードなど通常の火災が起きたときに加熱が始まってから10分間は燃焼したり変形したりしないこと。避難上で有害なガスや煙が発生しないことが必要です。
不燃材・準不燃材に関する重要事項
共通注意点
- 【杉】/【桧】は『上小無地』で『白太』を基本としていますが、一部『赤』が混じるなど、『源平』状態部や『赤・白Mix』、Lotにより赤勝・白勝等ばらつきがあることを予め了承をお願い致します。
- 白華クリーニング処理を行った場合、白華現象は通常品(無処理材)に比べ、白華の発生が抑制される効果がありますが、使用環境等様々な条件により白華現象を「0」にすることはできません。
ファイヤーレターデント薬剤注入材注意点
- 出荷後の木材に多少の反り等の変形やヘアークラックが入っている場合がありますが、ご了承ください。
- 本製品は、内装用の不燃木です。外装用ではありませんのでご了承ください。
- 抜け節の埋木処理費などは、含んでおりませんのでご了承ください。
- 人工乾燥時の桟木跡が残る場合がありますが、ご了承ください。
- 数量に余裕を見ていただくことをお勧めいたします。(5~10%程度)
- 端部(木口)に割れが発生する為、使用する長さは製品寸法マイナス100mm程度とお考えください。
- 端部面一面に仕上げ加工時モルダーによる刃物の食い込みが付く為、凹凸や断面寸法不足が発生します。(両端/両木口50mm~100mm程度)
- 接着剤の接着力が弱くなる傾向です。(特に、酢ビ系はダメです。)
- 空気中の湿気を表面層の薬剤が引き寄せる傾向があります。材に付いた湿気が水滴となったり、乾いた後に白い形が残ります。
現場内の湿気・温度管理を十分に行ってください。(白華現象)(目安:気温5℃以上 湿気:60%以下)
- 薬剤の固形分が木材中に入っている為、重量が重たくなります。
- この薬剤は弱酸性です。金属をサビさせる恐れがあります。
- 施工完了後の清掃作業につきましては、乾いたウエス等で乾拭きしてください。(水分を含んだウエスは絶対に使用しないでください。白華現象が発生します。
- 施工上の注意点として不燃材の下地がコンクリート等水分を含んでいる場合は、ウレタン塗装で湿気を遮断してください。
認定上注意点
無塗装品での認定を取得しており、塗装等の表面保護措置をされる場合は、各現場管轄の建築主事へ相談をし決定してください。また、塗装を行う場合は、多湿下での施工等や塗料が無機塩と合わない等で不具合を生じる場合があります。十分にサンプル施工した上、施工してください。
物質の特定
| 単一製品・混合物の区別 | 混合物 |
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| 化学名 | 含水ホウ酸塩・無機リン酸系複合化合物 |
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| 成分および含有量 | 非公開 |
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| 化学式又は構造式 | 非公開 |
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| 官報公示整理番号 | 登録物質 |
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| 国連分類および国連番号 | 記載物質 |
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危険・有害性の分類
| 分類の名称 | 分類基準に該当しない |
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| 危険性 | 消防法では非危険物 |
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| 有害性 | 吸入あるいは飲み込んだりすると有害である |
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| 環境影響 | 知見なし |
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危険性情報
| 引火性、可燃性、酸化性、自己反応性、爆発性等 | なし |
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| 安定性、反応性 | 通常の取扱い条件においては安定 |
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有害性情報
| 皮膚一次刺激性 | なし |
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| 急性経口毒性 | なし |
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| 遺伝子突然変異誘発性 | なし |
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| 感作性、ガン原性、生殖毒性、催奇形性、変異原性、慢性毒性、亜急性毒性 | 知見なし |
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環境影響情報
応急措置
| 眼に入った場合 | 清潔な水で最低15分間以上洗眼し、直ちに眼科医の手当を受ける。 |
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| 皮膚に付着した場合 | 水洗いをする。石鹸を使ってよく落とす。 |
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| 吸入した場合 | 新鮮な空気の場所に移動し、水でよく口の中をうがいする。必要に応じて医師の手当を受ける。 |
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| 飲み込んだ場合 | 水でよく口の中を洗浄し、可能であれば、指をのどに差し込んで吐き出させる。 |
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火災時の措置
| 消火方法 | 不燃性につき該当しない。 |
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| 消火剤 | 不燃性につき該当しない。 |
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漏出時の措置
- 漏出した場所にはロープを張るなどして、関係者以外立ち入りを禁止する。
- 作業の際には皮膚に付着したり、眼に入らないように保護具を着用する
- 少量の場合は、ウエス等で拭き取るが、多量の場合には土壌等により、河川などへの流出を防ぎ、ポンプでドラム等に出来るだけ回収し、廃棄処分する。
取扱い及び保管上の注意
取り扱い
- 眼、皮膚および衣服にふれないように、適切な保護具を着用する。
- 漏れ、あふれ、飛散しないようにする。
- 容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、または引きずる等の粗暴な取扱いをしない。
- 使用済みの空容器は一定の場所を定めて集積する。
保管
- 容器は直射日光を避け、冷暗所に貯蔵し、密閉して、空気との接触を避ける。
- 5℃以下の場所に保管することを避ける。
廃棄上の注意
多量の製品を廃棄する場合は「廃棄物処理法」「水質汚濁防止法」等の関係法令を遵守し、適切な廃棄物処理業者に依託する。
輸送上の注意
運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷がないよう積み込み、荷くずれの防止を確実に行う。