無垢材の取り扱い、施工についてのよくある質問をまとめました。
以下に掲載されていない質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
無垢材を取り扱うときに注意すべき点を教えてください。
自然素材(無垢材)は断熱・調湿・吸音・美観・作業性等においてきわめて優れた特性を持つ建築材料ですが、その反面、天然木のため、天候、紫外線、湿気・乾燥の影響により色あせ、伸縮・反り等が発生します。また、過度な湿気状態が続きますと、施工後の塗装の有無や、乾燥材・未乾燥材を問わずカビやシミが発生することもあります。
これらの発生度合いは、建築地域の気候風土や商品引き渡し後の保管方法/施工の状況・塗装メンテナンスによって異なります。
天然木である無垢材の特性をご考慮の上、お客様の責任において、十分なご配慮をお願い致します。
無垢フローリングの施工上の注意を教えてください。
無垢フローリングの施工上の注意点として次の8点があげられます。
- 無垢のフローリングは普通の合板フローリング(カラーフロア)とは施工方法が全く異なります。 無垢フローリングは、常に膨張と収縮を繰り返しています。天然の吸湿材と言われる所以です。 湿気があると水分を吸湿膨張し、乾燥時は、その水分を吐き出して収縮します。 膨張による突き上げを防止する必要があります。 防止策は幅方向に一ヶ所、金属ヘラのようなスペーサー(0.5~1.0mm厚程度)を使用して、必ず床材同士の間隔を開けて、緩めに貼って下さい。 同時に長さ方向にも必ず目隙を入れて下さい。
※ 現場には施工約1週間前にバンドを切らずに搬入して、現場の空気になじませておいて下さい。
※ 施工環境は、湿度の安定した日を選んでください。窓は閉めて施工してください。 - 広い面積や長い廊下に施工する場合は、突き上げが起こりやすいため、更に緩めに3枚に一ヶ所の目隙を入れて貼ってください。 長さ方向にも必ず目隙を入れて下さい。この目隙は4~5日も経つと吸湿して馴染み、自然に閉じていきます。
- 壁際部は、また湿気による突き上げの起こる恐れがありますので5~10mm程、必ず間隔を取り仕上 げは幅木で隠して下さい。
- 根太には、充分乾燥した(含水率15%以下の人工乾燥材を御使用してください)厚みの揃った40mm×60mm角以上の材を使い300mm間隔で施工してください。捨て貼り12mm以上をご使用ください。
- 湿気の多いところで貼る場合は0.1mm以上のポリエチレン防湿フイルムを敷いて施工してください。
- 床下の換気を十分に取って下さい。(建築基準法施工令:外壁の床下部に壁長さ5m以下ごとに、300mm以上の換気口設置)
- 施工にはフローリング用のミニビスをおすすめします。
- 施工後、フローリングに直接養生テープを使用することは一切しないでください。養生テープがフローリング表面層を損傷させるおそれがあります。
- 無垢のフローリングは普通の合板フローリング(カラーフロア)とは施工方法が全く異なります。 無垢フローリングは、常に膨張と収縮を繰り返しています。天然の吸湿材と言われる所以です。 湿気があると水分を吸湿膨張し、乾燥時は、その水分を吐き出して収縮します。 膨張による突き上げを防止する必要があります。 防止策は幅方向に一ヶ所、金属ヘラのようなスペーサー(0.5~1.0mm厚程度)を使用して、必ず床材同士の間隔を開けて、緩めに貼って下さい。 同時に長さ方向にも必ず目隙を入れて下さい。
無垢フローリングで床暖房は可能ですか?
今までは、床暖房には無垢フローリングを採用するのは難しいとされてきました。
昨今の木材乾燥技術の進歩により、無垢フローリングを床暖房に採用することができるようになりました。
床暖房に使用できる無垢のフローリングは、TOPページの無垢材の検索で「無垢フローリング」「床暖房対応」を選択していただき検索してください。
無垢フローリングは反ったり、割れたり、床鳴りがする事があると聞きますが…
そのような現象は100%起こりえます。
無垢フローリングは木材その物なので生きています。 割れる、反る、曲がる、空く、ヤニが出るといった自然素材特有の現象は、高確率で現れる可能性があります。 それがどうしてもダメならば、合板フロアをお勧めします。
木材でいうと、集成材などはある程度木材の動きを抑える事が可能です。 また、合板フローリングならばもっともっと木材の動きを抑えられます。 そもそも、無垢材が反ったり・曲がったり・実部が空いてきたり・割れたり・ヤニが出たりの自然現象が不具合と言われ、それが嫌だからこれだけ合板フロアが売れてきた訳です。 割れや反りが出ても、もっともっと良い点があるはずです。 じっくりお考えください。
床鳴りの軽減にはミニビスの使用をお勧めいたします。 大工さんの手間がフロアネイルと比べて2倍以上は掛かるでしょう。 手間は掛かりますがそれなりのものはできますよ。